2015年5月28日木曜日

感想|「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」


昨夜見たプロフェッショナル仕事の流儀、どうしてもバードマンのことを意識せずにはいられなかった。
恥ずかしながら、タイトルが出るまでは間違えて同時期に公開されたジャズドラマーと鬼教師の狂気のレッスンを描いた「セッション」のシアターに入ってしまったかと思ってしまった。(「セッション」は結局、某論争のあと興ざめして観に行かなかった。)

現実と幻想がシームレスに交錯する映像の中で行われる役者と役者のセッションに酔った。

ちょっとアメコミをかじっている身からするとリーガンが照明が頭に落ちて怪我をした役者の代役を探すときに出てくる名前が次から次へアメコミ映画の出演者なのは面白い。ハンガー・ゲームのウディ・ハレルソンは除いて(元の台本では同じハンガー・ゲームでもフィリップ・シーモア・ホフマンの名前を挙げる予定だった模様)「XMEN ファースト・ジェネレーション」のマイケル・ファスベンダー、「アベンジャーズ」のジェレミー・レナー、そして楽屋のTVに映るのは「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jr.。その後現れるマイクを演じる「インクレディブル・ハルク」のエドワード・ノートンが登場して舞台の台本に口を出し、場をコントロールしていくのは「インクレディブル~」の脚本をノートンが書きなおした話になぞらえて?と考えるのは行き過ぎか。

ボロボロに酔いつぶれ路上で目覚めるリーガンの前に、というか後ろについて回るバードマンによるかつての自分とビッグバジェット映画への自己肯定のセリフの山、山、山(中でも”Look at them.They love that shit!”って台詞には参った。)からの舞台上での引き金と万雷の拍手までは「レスラー」やん!と何度心のなかで叫んだことか。
と思いきや一捻りあったので安心した。
舞台の中に出てくる老人と同じ包帯を顔全体に巻いた姿になるのも面白い。
何より、最後のエマ・ストーンの表情にやられる。

果たして彼女が観た先にはどんな光景があったのか。

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